英文解釈の技術100

英文解釈の技術100の添削と解説〜問題1,2,3〜

英文解釈の技術100の問題1,2,3について、実際にあった答案例を添削し、解説します!

添削方法

答案例の和訳に対し、以下のルールで色をつけて添削します

  1. 赤色文字:致命的な間違い(文構造の取り違いなど)
  2. 青色文字:単語レベルの間違い(知らない単語の訳しミスなど)
  3. 緑色文字:間違いとまでは言わないが少し変な訳

 

問題1

添削前

人間の歴史が始まった早い段階において、大衆はあまり必要とされず、単純なものであった。

添削結果&解説

人間の歴史が始まった早い段階1において、大衆2はあまり必要とされず、単純なものであった3

1について

早い段階は言いたいことは伝わりますが、少し変です

「初期の段階」などが良いでしょう

2について

これは下線部の前を読んでおかないと正しい訳が出来ません

人間の歴史が始まった早い段階でのthe massとはつまりthe working people「労働をしていた人々(労働従事者)」ですね

3について

the wants of masses が文の名詞化であることは気付いていらっしゃるようですが、the wantを(V)、massesを(O)として捉えて、「大衆を必要とすること」と変な訳をしてしまったように感じます。

歴史の初期は人々は奴隷だったので、なんなら必要とされていたようにも思われます。

なので文の名詞化の他の訳しかたを考えましょう

例えばdiscovery of Aの場合、以下の2通りの訳が考えられます

  1. discoveryを(V)、Aを(O)と捉え、「Aの発見」
  2. discoveryを(V)、Aを(S)と捉え、「Aが発見したもの」

この2の訳が面白くて、元文「A discover ○」で言う所の○、つまり「Aが発見した対象物」に対応する意味がdiscovery of Aにはあり、訳は「Aが発見したもの」となるんです!

ここでも同様にthe wantを(V)、massesを(S)と捉えると、「労働従事者が必要としたもの」となります

つまり初期の段階には労働従事者が必要としたものはfew and simple、つまり「ほとんどなく単純なものだった」という意味だったんですね!

添削後

人間の歴史の初期の段階には、労働従事者が必要としたものはほとんどなく、単純なものであった。

問題2

添削前

そして同じように、普通の望遠鏡では見ることのできる星のほとんどは原子望遠鏡では見ることができない。

添削結果&解説

そして同じように1、普通の望遠鏡では見ることのできる星のほとんど2原子望遠鏡3では見ることができない。

1について

「同じように」より「同様に」の方が文の雰囲気に合うと思います。

2について

「some 名詞 V」の訳で、「いくつかの名詞がVする」というよりも「〜な人もいる」として訳すように今回も「〜な星がほとんどである」の方が綺麗です。

そうしないにしても「〜のほとんどは」より、「〜の大半は」の方がまだ自然だと思います。

3について

これはradioから雰囲気をつかむことが試されていますね。

radioには「無線の」といった形容詞の意味があることからradio telescopeは「電波望遠鏡」となるのですが、日本語でもラジオといえば無線で電波を送る機械のことなので、なんとなく意味がつかめると良かったですね!

全体について

今回はそこまで大きなミスはなかったですが、前の文と対比になっていることを訳に含めることが出来るともっと良かったですね

前文で電波望遠鏡の方が普通の望遠鏡より優れている的なことを述べています

まぁでもそれは当然ですよね

avatar
普通の望遠鏡と電波望遠鏡、どっちが凄そうかと言われたら絶対電波望遠鏡だよね!

ですが下線部では電波望遠鏡では普通の望遠鏡では見ることの出来る星も大半は見れないと言っています

これは「へぇーそうなんだ〜」となる少し強調したい事実のように感じませんか?

なので以下の和訳の中でも、そのニュアンスが出るように、「普通の望遠鏡では見ることの出来る星であっても、電波望遠鏡では確認出来ないのが大半なのだ」と譲歩と驚き感を足しています

ただしこのように意味を足す際にやり過ぎると減点されることもあるので、注意しましょう!

添削後

同様に、普通の望遠鏡では見ることの出来る星であっても、電波望遠鏡では確認出来ないものが大半なのである。

問題3

添削前

“The Star”が “The Washington Post”に次ぐ地位ではなくなった後でさえも、多くの読者は”The Star”はアメリカで最も素晴らしい新聞の1つであると考えた。

添削結果&解説

“The Star”1 “The Washington Post”1に次ぐ地位ではなくなった2後でさえも、多くの読者3”The Star”1はアメリカで最も素晴らしい新聞の1つであると考えた。

1について

たとえ固有名詞であっても、英語をそのまま和訳に書くのはやめて、頑張って日本語になおすようにしましょう。

英語のままだとおかしい日本文になってしまいます。

avatar
自然な和訳かどうかの判断は、自分の和訳を先入観なしで読んだときに、自然な日本語だと感じるかどうかで考えると良いよ♪

固有名詞の訳しかたで点数に差がつくことはまずないので、「ザ・スター」や「ザ・ワシントンポスト」のように、とりあえずの直訳でもかまいません。

2について

ここはS V Oto O1の形になっています。ここで思い出して欲しかったのは、4文型の3文型への書き換えです。4文型「 S V OO2  」においてVにgive「与える」のニュアンスが含まれている場合、3文型「S V Oto O1」へと書き換えることが出来ます。

今回の英文もこのように3文型が書き換えられたものだと考え、Vにはgiveのニュアンスがあると考えると、

「ザ・スター」が「ワシントンポスト」に対して its leading positionを(与えて)失った

ということが分かります。

今回は、its leading position to “The Washington Post”をひとかたまりに捉えて、「ワシントンポストに次ぐ地位」と訳してしまったようですが、そもそもleadの意味は「導く」であることからleadingは「先導の〜」といった意味になるため、「〜に次ぐ」といった訳にはならないです

これを仮に知らなかったとしても、間違えたということは「S V Oto O1」という英文全体の大枠を掴む前に、単語レベルで捉えようとしたということなので気をつけましょう!

3について

observerは「観察をする人(観察者)」です

これを記事を観察する人、つまり「読者」と限定するよりも、“The Star”と“The Washington Post”の順位が逆転するという今回の一連の流れを観察する人とした方が、文の繋がり的に自然だと思います

そのまま和訳するとobserverの訳が難しくなるので、前回記事と同様に「〜という見方をした人が大勢いた」とすると訳しやすいのではないかと個人的には思いました

添削後

「ザ・スター」が「ワシントンポスト」に対して首位の座を譲ったあとでさえ、「ザ・スター」はアメリカで最も素晴らしい新聞の1つだという見方をする人が大勢いた。

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